チキン南蛮は好きかい??

チキン南蛮は皆好きかい?

僕は定食屋のメニューに「チキン南蛮」という文字を見るだけで無性にテンションがあがる。

映画の出演者クレジットの最後に佐藤浩市の名前が書かれてるあの感覚だ。

「今日はチキン南蛮のここが好き。」ということについて書きたいと思う。

僕がチキン南蛮を好きな理由その一

タルタルソースがかかっている

チキン南蛮の主役は味覚音痴の僕からしたらチキンではない。あの真っ白いタルタルソースだ。僕の予想ではチキン南蛮を最初に開発した人は相当味覚がバグっていたと思う。ただでさえ濃いチキン南蛮に濃いソースの代表格であるタルタルソースをかけようと思ったのだから。

「タルタルソース」うん、名前がまずいい。そして世の中の液体の中で味の濃さと見た目の色が一番あってないのはタルタルソースで決まりだ。(マヨネーズだろって思う人は黙ってください。タルタルソースはマヨネーズに卵とか塩とかいろいろ入れてるので、論理的思考を用いればタルタルソースが一位であることは明白です)

最近はSNS映えを狙っているのか、紅しょうがなんかを加えちゃってピンク色のタルタルソースを出す店もある。僕からしたら「タルタルソースの良さ消すなよ、ピンク色だったら味と見た目の色があってしまうじゃないか」と言いたくなってしまう。てか言う。呼び出しボタンを押して、シェフ呼んでくださいって言って、シェフにやさしい口調で、丁寧に。相手が泣き崩れるまで丁寧に、じっくり、ゆっくりと。

どうして僕がここまでこの色と味の濃さのギャップにこだわるのか。それはこのギャップこそが世界でもっとも人を驚かせるサプライズであり、人生を上手く生きるためのコツなのではないかと思うからである。この世で一番強い人はギャップがある人だ。いかつい見た目をしている人がゴミを拾っていたらいい人!!ってなるし、眼鏡のおかっぱが一発ギャグをしたらこいつ面白いな!!ってなる。ギャップはスキルを大きく見せるためテクニックだ。それは見た目と行動のギャップだけでない。初めと今のギャップも重要だ。最初のうちにやらかしとけというおっさんが多くいるが彼らがいうことは間違っていない。最初のうちに完璧にしてしまったら、これから先常に完璧を求められてしまう。最初にやらかしてダメな奴という印象さえ相手に埋め込んだら、ちょっとできただけで成長したと褒められる。RPGゲームが世界で人気なのは人間という生き物は成長を自分だけでなく相手の成長を感じることが好きな動物だからだ。この理論はアメリカの某有名大学で検証されていないし、ノーベル賞を受賞した某教授が唱えたわけでもない。ただ思い返してほしい。スポーツというコンテンツが世界で人気で、人々を熱くさせている理由はそのプレイだけでなく、そこに紐づいた大きな人間ドラマだ。そしてそのドラマはマイナスからのプラスのドラマが期待されていることが多い。だから僕は、あらゆる新しいコミュニティに属する時この理論を信じて、マイナスイメージを相手に持たせることを意識している。ヒトは第一印象が大事なんてクソくらえだ。だから、いま社会人になりたてほやほやの君も、新しいクラスでイマイチなじめてない君も、挽回なんていくらでもできる。今マイナスであるその状況は周囲を驚かせるための大きな伏線であり、チャンスと言えるであろう。

話は戻るがタルタルソースのギャップはすごい。あの純白な見た目からは想像できない味の濃さ、油感、存在感、この世のギャップの象徴だ。これからの人生僕はタルタルソースのようにいきたいと思う。

最後にこのブログでは二つのギャップを作っていたことにみんなは気づいたであろうか。一つ目は初投稿でありながら、あるあるの自己紹介などではなくタルタルソースというブログ開設から16本目のトピックになりそうなことついて書いているという点。二つ目はタイトルはチキン南蛮にして、これから僕がチキン南蛮が好きな理由を数個紹介されると思いきや、その上に載っているタルタルソースがメインとなり、人生についてまで語られているという点だ。この二つのギャップに気づけた君はギャップマスター、略してギャプマスだ!!そして、このタルタルソースという長ったらしい名前を一度も「タルタル」と略さなかった僕に対しては大きな拍手を送りたい。

以上、あざしたー